『やさしい神楽入門』
岩戸開き(いわとびらき)
       
素戔鳴の尊(すさなお)が、暴れまくるので怒った姉の天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、天の岩戸に隠れてしまった。
天の児屋(あめのこやね)と天の太玉(あめのふとだ)の命(みこと)は、知恵者の思兼(おもいがね)の命に相談する。
思兼の命は、素戔鳴の尊が罰として髪の毛を抜く事などを条件に相談にのる。
岩戸の前に榊(さかき)の木や飾りを付けて、鈿女(うずめ)の神が華やかに踊る。
そうすると、天照は自分が隠れたために世の中は真っ暗になって悲しむはずなのに、『なんて楽しそうなんだろう』と思って、岩戸を少し開けて外を見ようとする。
その時、力持ちの手力男の命(たちかろう)がすきまに手を入れて一気に開けてしまう。

川上町教育委員会発行 マンガ『備中神楽』より

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