『やさしい神楽(かぐら)入門』
大蛇退治(おろちたいじ)
      
岩戸開きで高天原(たかまがはら)を追放された素戔鳴の尊(すさのお)は、根の国へ行く途中じいばば(てなづち、あしなづち)に合う。
素戔鳴の尊は、『あなた達の様子を見ると何か大変悲しいことがありそうだ、よければ話しておみぃ』と尋ねたところ、
八人の娘がいたが、7年前から1年に1人づつ八つの頭がある八俣の大蛇(やまたのおろち)に食べられ、 今は一番下の娘奇稲田姫(くしいなだひめ)だけになってしまって悲しみ苦しんでいた。
奇稲田姫を嫁にもらうことを約束に、素戔鳴の尊は大蛇退治をすることにした。
じいばば(てなづち、あしなづち)の相談。
神楽では、先に結婚の契りをする。
大蛇に飲ませるどぶろくを松尾大明神(まつのうだいみょうじん)とむろお明神、きなたま明神がつくる。
大蛇が酒を飲んで酔ったところを、素戔鳴の尊が退治する。

川上町教育委員会発行 マンガ『備中神楽』より

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